Your smile once again
「何してんの?」


校舎裏まで走って、肩を上下させていた私はバッと振り返る。


日向だ。

「ハァ……、別にっ」
「ってか、見てたんだけど」
「はぁ……!?まぁいいけど……」
「何かあったら行こうと思ってた」

あっそ、私は呆れながら答える。


「洸関係?」
「笹原は関係ないって」
「ふぅーん」


日向がどうでもよさげに言う。変な奴。


「気を付けた方がいい」

日向が真剣な顔で言うので、私は聞き返す。


「何で?」
「珠理奈、何するか分かんないから」


珠理奈って言うのか。初めて知った。


私は、日向に背中を向けながら返す。

いたずらな笑みを浮かべて。


「そいうのね、余計なお世話ってゆーの」
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