Your smile once again
ー 次の日 ー

〈side 琴那〉

「ホラ、ちゃんと息吸え」
「はぁ……くっ、はぁっ!」

息苦しさに涙が滲んだ。

授業終了後すぐ、突然呼吸がおかしくなってしまったのだ。

「最近多いな」

保健医が顔をしかめる。私は、無理矢理大きな呼吸をする。

「心臓、変」

私は、胸に拳を当てた。

「薬飲め」

机に突っ伏し、せまる発作に耐える。

前髪をかきあげ、固く目を閉じる。


背中を軽く叩かた。

「お前もう、帰れ」
「そうする……」


傍らのスクールバッグを手に取り、保健室を出た。

家まで持つかな……。

下駄箱靴を履き替えていたときだった。

「ーーーッ!」
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