Your smile once again
〈side 柊真〉

「ムカつく……」

俺は、誰にも聞こえないように呟いた。


相澤怜音。

俺は、どうしてもそいつが気に入らなかった。

チビでガキで、俺のタイプとは大違いだ。

ちなみに俺のタイプは、

足が長くて髪がキレイで、

美人で、大人っぽい年上の女だ。


それは置いておく。


相澤は、回りに壁を作っている感じがする。

嫌いだ。昔の自分みたいで大嫌いだ。

温泉街は、人で賑わっていた。


「そういえば、お昼食べてない」

「あ、言われてみれば。佐々木、饅頭あるぞ!」

「買ってこい」

「そこはじゃんけんだ」

「わーい、勝ったー」

「何かムカつくなっ!」

にしても、この二人仲良いな。
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