Your smile once again
佐々木の顔を覗き込むと、顔が赤い。


「……っ。

な、わけないでしょ!」

「初々しいな、おい」

「うるさい!!」


照れてる。

案外、普通の子なようだ。


「好きなの?」
「違う! 」

からかうのが、楽しくなってきた。


「ブハッ!」

「笑うなっ!」

「おーい。買ってきたぞー。ん、何してんだ?」

「別に!」


そうか、と笹原が笑って袋に入った饅頭を佐々木に手渡した。


「ありがと」
「……いいな、白餡」
「あーっ!ちょ、食うなバカ!」


佐々木の手から、直接饅頭をかじる笹原。



ーーーコイツらは、ホントにっ!
< 151 / 366 >

この作品をシェア

pagetop