Your smile once again
話にならない。
何を言っているんだ、彼女は。


「笹原の事を好きになるのは勝手だけど、私を巻き込まないで」



そう吐き捨てると私は、早々とその場をあとにした。


「……き!佐々木、佐々木!!」


後ろから笹原が追いかけてくるが、無視して歩く。


「佐々木、待てよ」
「……」



「待てって!!」


手を掴まれて無理矢理振り向かされる。
人気のない、渡り廊下だった。


「何?」


「ごめん」


「ーーー離して」
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