Your smile once again
女の人が話しかけてきた。
お店の人だと思う。
「……星の砂……」
「砂って言っても砂じゃないんですよ。
『有孔虫』という生物が死んで残した石灰質の殻なんです。
幸せになれるって言われてますよ!!」
死んだ生物が残したのに、幸せになれるのか。
死んでも幸せってことかな。
「どうですか?」
「えと、じゃあ買います」
「はい!!じゃあ、お包みしますね」
女の人に軽く会釈して、また商品を眺め始めた。
「お。佐々木、ここにいたんだ」
笹原が濡れた髪を、かきあげながらこっちへ向かってきた。
お店の人だと思う。
「……星の砂……」
「砂って言っても砂じゃないんですよ。
『有孔虫』という生物が死んで残した石灰質の殻なんです。
幸せになれるって言われてますよ!!」
死んだ生物が残したのに、幸せになれるのか。
死んでも幸せってことかな。
「どうですか?」
「えと、じゃあ買います」
「はい!!じゃあ、お包みしますね」
女の人に軽く会釈して、また商品を眺め始めた。
「お。佐々木、ここにいたんだ」
笹原が濡れた髪を、かきあげながらこっちへ向かってきた。