Your smile once again
〈side 琴那〉

朝、だ……。


「えっと……」

あれからどうなったんだっけ。

体を起こしてあたりを見回す。

「誰もいない……」


部屋に一人。心細かった。


皆、どこに行ったんだろう?

立ち上がりかけて、すぐにやめた。



ーーー気まずいだけじゃん。

「……はぁ」


朝ごはんは、机の上に並べてあった。

まだ、香澄達も食べていないようだ。


「お腹空いたーぁ。

あっ、琴那おはよー」

「おはよう、琴那」

「おっ、おはよ、う」


意外と普通だ。


もしかして、気を使っているのかな。


「男子も呼んで、こっちで食べるからね!」
「わかった」
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