Your smile once again
ー 次の日 ー
今日はまだ笹原と一言も話していなかった。
お互い、意地を張っているのかもしれない。
そのまま、放課後になった。
私は、いつも通り図書室に入った。
私は一瞬固まった。
笹原が、私を待っていたかのように、そこにいた。
私は何か言おうとしたが、言葉が出てこなかった。
「……佐々木」
「……」
私はなにも言わずに、椅子に座った。笹原が正面に座る。
「まだ、怒ってる?」
「別に」
また、素っ気ない返事を返してしまう。
「昨日は、ごめん。
奈々、あーゆー性格だからさ。クラスで、友達できないみたいなんだ。
だからといってなにか、って言う訳じゃないんだけど……。
ほっとけないんだ。
許してやってくんない?」