Your smile once again
しばらくして、男子が入ってくる。


「俺らの部屋より広くねぇ!?」


斉藤が騒いでいる。

その頭を、怜音がスパンと叩く。


「いってぇな!!何すんだよ!?」

「黙って食べなさい!!」


どんなやり取りだ。

私は苦笑する。


「……っ」


笹原と視線が重なる。


笹原は、眠たそうに目を擦っていた。



悪い事しちゃったかも。


「っはよ」


笹原は、にこりと笑った。


そしてさりげなく私の頭をクシャリと撫でた。
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