Your smile once again
ホールに集合し、時計を見た怜音が慌てて言った。


「琴那!!バス間に合わない!!」
「怜音っ、香澄!!」


二人が振り返って、私を見た。


「あの、ごめーーー」
「琴那、早く行こう!」


怜音が私の言葉を遮る。


そして、満面の笑みを見せてくれた。


香澄も、私を見て頷いた。



言葉なんて、必要なかった。



それだけで、十分だった。





「「大好きだよ!!」」




二人が声を揃えて言った言葉に、



私は涙が出そうになった。
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