Your smile once again
「へーぇ」

「そ、だから勘違いされるから帰れって」

「んー。どっちにしろもう帰るね」


私はそう言って立ち上がる。


「おー。んまぁ、来たくなったら来てもいいけどな」

大翔は何だかんだ優しい。

「うん、ありがと」
「あっ……、そうだ」
「うん?」


「いや、やっぱなんでもない」


なにそれ、と苦笑して私はアパートを出た。
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