Your smile once again
「えー、てことで」

数十分後。
私達はカフェに来ていた。

約束の抹茶フラペチーノが目の前に。

「彼、戸部海翔。大翔の弟。

神戸に住んでたとき、お隣さんだった。

お兄ちゃんみたいな感じかな」

「どーも。海翔です。

あっ、こー見えて君らより一つ年上だよ。
琴那がいつもお世話になってます」

海翔が人懐こく笑う。

「でこっちが笹原洸。

同じクラスで、仲良くしてもらってる」

「初めまして。佐々木にはこっちが世話になってると言うか……」


何を言ってるんだか。

私は笹原に感謝してもしきれない。
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