Your smile once again
その言葉に、私達に沈黙が訪れた。

「誰の?」


沈黙を破ったのは私の声。

海翔は慌てたように返した。

「琴那の」
「ごめん、海翔。
言ってる意味がわかんない」


「だから……。

付き合ってるんだろ?」


「……」



「……」



「……」

海翔が何が言いたいのか理解した。


「ちっ、違うよっ‼︎」
「そんなんじゃないっすよ‼︎」


私が答えるのと、笹原が答えるのが同時だった。
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