Your smile once again
冷静を装おうと努力するが、少しも隠せなかった。


なんで分かるんだ?

今日あったばかりなのに。

「ははっ、わかりやすいね。
見た感じだと琴那も笹原の事が好きみたいに見えたけど」
「んなわけ……」


海翔さんは笑みを見せた。

一つしか違わないはずなのに、ひどく大人に見えた。

「付き合ってるのかと思ったよ」

「まさか。

……俺が勝手にそばにいるだけです」


「でも、琴那も笹原に寄り添ってる感じがしたな」


「あっ、あのっ!」


俺の声のボリュームが上がった。
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