Your smile once again
「悪かったよ。

でもな、お前の事を何も知らさずに、彼にそばにいてもらっているのはどうなんだよ?」


「……っ」


佐々木の表情が歪んだ。


「いつまで、待たせるんだ?

いつまで話さないつもりなんだ?」


「……」


佐々木は、黙っている。

「甘えてばかりじゃダメだ」
「……てる」


「海翔さん。いいです、俺は……」


「わかってるよ‼︎」


佐々木が声を荒げた。


「じゃあ、今ここで全部話せばいい⁉︎
全部話したら、それでいいの⁉︎」


「琴那。」
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