Your smile once again
「そんなの、笹原に迷惑じゃん‼︎」
「琴那、落ち着け」
「私だって、話したくなくて話さないわけじゃない‼︎」


佐々木が、海翔さんの肩を力なく叩く。



「……皆、離れて行っちゃうじゃん……」


海翔さんがその手を握る。



「落ち着け、琴那」
「はぁっ……。はぁっ……」


感情的になっている佐々木。


本当に、過去に触れられたくないんだと分かった。



「……ごめんなさい」



佐々木が呟いた。

海翔さんはそんな佐々木の頭を優しく撫でた。
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