Your smile once again
「体育祭を開催します‼︎‼︎」

校長が高らかに宣言した。

あちこちから歓声が聞こえる。

今日は快晴。体育祭日和だ。


「始まったねー」

隣に立つ遠藤先輩がにこやかに言った。

委員会に入っている人は、委員ごとに並ばなければいけない。

「佐々木ちゃん、競技参加しないんだっけ?」

「はい」

「具合悪くなったら、すぐに言いなよー。無理は良くないから」

「ありがとうございます」

遠藤先輩は何かと優しくしてくれる。

助かるけど、何だか申し訳ない。

あと、三年女子の視線が痛いです。


ふと、二年二組の応援席に目線を送る。
< 244 / 366 >

この作品をシェア

pagetop