Your smile once again
私は彼らとしばらく見つめあった。

すると、そのうちの一人が、なにかを指差して叫んだ。


「あーっ‼︎‼︎」


小学生はいつの間にかどこかへ行っていた。


「あーっ‼︎‼︎」


私の聞き慣れた声もそう叫んだ。


「洸じゃん‼︎‼︎」
「まな!うっち!ヤマ!たいやん!」


四人は、フェンスの中に入ってきた。

「おまっ、デカくなったなぁ‼︎」


身長の低い人が言った。


「ははっ、みんな全然変わってねぇや!」


どうやら笹原と彼らは知り合いらしい。

「洸、もしかして彼女⁉︎」

くり目の彼が言った。

「そんなんじゃないって」


この質問、何回聞いたんだろう。

私は、どうしたらいいのかわからず笹原を見上げた。


「佐々木。こいつら、中学んときの同級生。」


私は立ち上がって軽く会釈する。
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