Your smile once again
「綾瀬、すげえな。

あの短時間でよくこんな計算して、振り分けたよな」

隣で笹原が感心したように呟く。

私たちは本格的な買い出しをしに、学校をでた。


「そうだね。綾瀬さん、頭いいしね」
「いやでも、さっきの佐々木もすごかったけどな。皆注目してたぞー」

私は笹原が押し付けるから、と文句を言った。

「ごめんって!結果オーライだろ!」

背中を叩く私の手から逃れる笹原。


「問答無用」

私は言った。

笹原が笑い声を上げる。
私もつられて微笑んだ。

「笹原!佐々木さん!」


その時、後ろから声がした。

私と笹原は振り向く。

綾瀬さんが、ショートの髪を揺らしながらこっちへ向かってきた。

私と笹原の真ん中に入り、歩き始めた。


「二人だけだと、大変だと思って」
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