Your smile once again
綾瀬さんの肩越しに笹原が見えた。

笹原は、心配ないって感じで。

頷いてくれた。


「ごめん……なさい」

私は綾瀬さんの目をしっかり見た。

怖くない、怖くない。

逃げなくても大丈夫。

「私、人に触られるのが苦手っていうか……。
だから、反射的に。
……知っててもらえると、嬉しい」


「そうなんだ〜。
ごめんね、知らなくて」
「ううんっ、全然」

綾瀬さんが照れたように頭をかいた。

「あたし、佐々木さんともっと仲良くなりたいなぁ。
ね、琴那って呼んでもいい?
あたしの事は湖春って呼んでよ!」

驚くと同時に、嬉しかった。

「よろしく……湖春」
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