Your smile once again
「……」


嘉島が、佐々木を好き……。



佐々木を好きな男子なんて、今まで何人もいたはずなのに。


俺はどれだけ余裕が無いんだろう。

思わず、学校にUターンしそうになった。


「待って!」


綾瀬が俺の腕をつかむ。

俺はかろうじて振り払うことを抑えた。

「……ペンキ、買いに行かないと……」


「……あぁ」


俺は、なんとか頷いた。
< 298 / 366 >

この作品をシェア

pagetop