Your smile once again
ー 翌日 ー

「キャーッ!! 洸ーっ!!」
「ひまわりーっ!!」


一、二組の体育。


女子はテニス。

男子は、陸上競技だ。


テニスなんかそっちのけで、男子に釘付けだ。

やっぱ、笹原って人気あるんだ。


「ひまわり、早いけど笹原くんに負けて悔しそう」

一組の香澄が隣で呟いた。


わ。

どんな顔していいか、わからない。

バチッ。

汗を拭った、日向と目があった。


ニコッ。

温かい、笑顔。


私は思わず目をそらした。

「あっ、琴那?どこいくの?」
「サボり」

私が答えると、香澄がクスクス笑って行ってらっしゃい、と言った。

ばつが悪かった。

ーーーその笑顔を裏切っているようで。

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