Your smile once again
通路を戻る。


笹原が、スリーポイントラインからシュートをうった。


ボールは逸れて、私の足元に転がってきた。


「佐々木、パス!」


手を胸の前に出して、笑顔を見せる笹原。


私は、慣れない手つきでパスを出す。

そのまま、シュートの体勢に入りボールは宙に浮く。


このまま帰るのも、変な気がしたので私は冷たい床に座った。


「……頑張るね」
「おう!!」

「試合明後日だっけ?」
「うん。ここでやるんだけど、見に来てよ」


私は少し考えたあとで頷いた。


どうせ、暇だから。


笹原がよっしゃ、と嬉しそうに声をあげた。
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