Your smile once again

「勝手に帰れば?」

「ひでっ!友達なら帰るぞ!」

「あんたみたいなやつと友達になった覚えは無い」


怜音がズイッと牧田の前に身を乗り出した。


「ちょっとー。

琴那には笹原がいるんだからー。

邪魔しないでよ!」

何勝手なこと言ってんの、怜音は。

牧田が少しムッとした表情を見せた。

「何、付き合ってんの?」
「な、わけないでしょ」
「そうだよ」
「うん」


私と怜音と香澄が、同時に答えた。

私は肩を落とす。

「付き合ってないから……」
< 60 / 366 >

この作品をシェア

pagetop