Your smile once again
「勝手に帰れば?」
「ひでっ!友達なら帰るぞ!」
「あんたみたいなやつと友達になった覚えは無い」
怜音がズイッと牧田の前に身を乗り出した。
「ちょっとー。
琴那には笹原がいるんだからー。
邪魔しないでよ!」
何勝手なこと言ってんの、怜音は。
牧田が少しムッとした表情を見せた。
「何、付き合ってんの?」
「な、わけないでしょ」
「そうだよ」
「うん」
私と怜音と香澄が、同時に答えた。
私は肩を落とす。
「付き合ってないから……」