Your smile once again
いつもの商店街を、牧田と歩く。
というか、勝手についてきているのだけど。
「いい加減帰れ」
私は、河原に来たところで立ち止まった。
「えー」
「えー、じゃないっ!大体……っ!」
私は牧田を振り返った。感情が溢れ出す。
コイツの、無垢な笑顔が無償にイライラした。
自分と、正反対だったから。
「大体!私の何が好きなの!
どうせ顔なんでしょう。
話したこともなかったんだから」
私は、この顔が大嫌いだ。
母譲りの、整った顔が。
驚く牧田に続けて怒鳴った。