Your smile once again
「ちょ、笹原」



私は、笹原の背中を追いかけるように席についた。


「お前さー」


授業が始まり、笹原が身を乗り出して声をかけてきた。

「なんで、あいつの事名前で呼んでんの?」
「なんでって……」


言えるわけがない。私は、頬を染めて慌てて答えた。


「別に……っ!理由なんて無いよ」
「そっか」
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