Your smile once again
〈side 洸〉
『悠季』
『別に……っ!理由なんて無いよ』
佐々木の声が頭に響いた。
俺が休んでいる間に知らないやつが佐々木と仲良く(?)なっていた。
しかも、名前呼び。
佐々木はあまり、というか全く男子を名前で呼ばない。
理由を聞いたらあの反応。
横顔が、少し赤く見えたのは気のせいではない。
もしかして、付き合っているんじゃないか。
俺はそんな疑問を抱えていた。
俺は、佐々木の事が好きなのと聞かれると、首をどっちにも振る事ができない。
佐々木の、側にいたいと思う。守りたいと思う。
それが、″恋″なのか弱い俺には分からない。