Your smile once again
〈side 琴那〉
『サッカー部の部室に来て!!』
昼休み。
悠季から、こんなメールが来た。
『嫌だ』
そっけないメールを返す。
返信はなんと、五秒で帰ってきた。
『お願い』
こんなメールを十回繰り返した。
『お願い!』
私は、仕方なく立ち上がった。
「何なの?急に」
私は心底あきれていた。
「用はないけど」
やっぱりこいつは変なやつだっ!
「はぁ?バカじゃないの」
振り向きかけた私の手を悠季は掴んだ。