Your smile once again
青春はきっと、みんなにとってすごく大事で儚いものなんだ。


だから守っていきたいと思う。


でも私にはその大切さがわからない。


だから話にはついていけないし、


全然楽しくない。

私は何のために生きてるのだろう。


私は何が大切なんだろう?



私は、私の、小さな世界を守るのに精一杯だ。


ため息をついて、目を擦った。

次の瞬間、肩を引かれた。


反動で振り返る


「佐々木っ」
「……日向?」


私はキョトンとしてしまった。

日向がすごく焦っているみたいだったから。

私の顔を見た日向が、力を抜いた。

「ビビったー」
「どうしたの?」
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