俺様王子!?な家庭教師


「ただいまー!」



靴を脱ぎながらそう言うとママがリビングから出てきて。



私に手をさしのばす。



なんのことか分からずキョトンとしていると


「テ・ス・ト」



そう言われハッとする。



そうだ!ママにまだテストのことも偽王子のこともまだ言ってないんだった!




リビングの椅子に座り机の上にテストを恐る恐る差し出す。




それを見たママは。



「はぁ....。」



ため息を吐いている。



うぅ。



「塾と家庭教師雇うわよ。」




「ちょっとまってママっっ!次のテストまで待って!次は絶対いい点数取るから!」



「琴音前もそう言ってたじゃない。そんなに待てないわよ?」



「私!勉強教えてもらってるの!友達に!だから大丈夫っ!次悪かったら絶対そうするから!」



「うーん。どうしようかしら?....琴音ほんとにいい点数とれる?」




「うんっ!取れるっ!」



「そう。じゃあ、次のテスト楽しみにしてるわよ?」



やった!



まだ教えてもらってはないけど!多分教えてもらうからさっき言ったことはうそじゃないっ!
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