【続】恋愛のやり直し方
うーん。
仕方ない。今日はどうやって誤魔化そうか……



結局、正面向き合って自分の中の得たいの知れない問題を解決することから逃げ続けてる私は、全く成長も変化もしていないのかもしれない。



ついこの前まで変わろうと思っていた自分が眩しく思えるのがその証拠。





「ちょっと!二人とも子供みたいなケンカしないで下さい。それとも、ジャレ合いですか?男同士のそれって、気持ち悪いから、外でやってください」



天然のふりして、確信部分には触れずに、回避する。



だって、この二人には私の拙い言い訳なんて通用しない。

あっという間に丸裸にされてしまうから。




ピクリと友田の眉が動いた。




怒ってますね……




だけど、私も挫けてられない。



場に流されて結婚したのでは、以前の失敗の二の舞のような気がする。



もちろん、実と結婚したときのような打算はないのだから、二の舞にはならないのだけれど、でも、全てを流れに任せるのには警鐘が鳴る。
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