【続】恋愛のやり直し方
友田と気持ちを通じ合わせてからすぐ、友田が引っ越すといい始めた。


あそこまで至れり尽くせりのマンションから引っ越す理由が分からなかったけど、真理子いわく、私に気を使ったのらしい。


まぁ、あのマンションで数々の女の子達の跡に対面してきたのは確かだけど……

そういうの嫌がる子が多いっていうのは知ってるけど、私には当てはまらない。



確かにいい気持ちはしないけど、『全部取り替えろ』とまではならない。


物に対してもわりと淡白。




とはいえ、引っ越すのは友田なのだから、私がどうこう言うのも……と思っていたら、彼が選んできたのが郊外の戸建て住宅だった。



そのギャップと、心境の有りかを考えていると、そんな私を不振な目で見た友田が





「あのさ、今さらだけどこの家に俺だけが住むと思ってる?」



「えっ?他にー――」




「はぁーやっぱり…」




私の言葉を遮って、大袈裟な落胆の意を表した。
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