【続】恋愛のやり直し方
「ホントは冗談なんかじゃないんでしょ?」という私の言葉を遮るように唇に当てられた友田の長い人指し指。




「綾の悪いとこ。すぐに裏を読もうとする。

だけど、俺に関してはそういうのいいから。俺はちゃんと綾には自分の気持ちを伝えるつもりだから。


だから、俺の言う言葉は素直にそのままとっておけばいいの」



そして、ゆっくりと唇が重なる





優しく触れるその感触に、冷たく震える心が溶けていくような気がする。





不思議と友田には私の心のなかを浄化させてくれる力があると思う


いつだって、私の欲しい言葉と行動をくれる。




触れるだけのキスはそっと離れていった。




思わず名残惜しくて離れていく唇に手を伸ばし触れてしまった。



フッと不適に笑う友田の顔。




「それ、誘ってるとしか思えないんだけど?」



『もっと触れて』なんて恥ずかしすぎて言えない。



コクンと頷くので精一杯。
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