【続】恋愛のやり直し方
立花さんとの写真を隠し撮りされていたこと。


えりさんの持論。


そして……





「それで、アイツはお前を信じなかったんだな?」



「……たぶん。でも、それ以上にすごく悲しそうな顔してた。私、すごく傷つけてしまったんだと思う。

だからこれ以上彼と関わっちゃいけないんだと思う」



「綾……」



頬に手をあて、私の瞳を覗き込む立花さんは、私の瞳の奥を探っているようだった。




私の言葉が本心なのかどうか……




ジッと見つめられた視線が刺さる。
これ以上は耐えられないと思った時、ピピピと携帯が鳴った。



そうだ。
一刻も早く母のもとへ行かなくてはーー



「立花さん。ごめんなさい。私、行かなくちゃ。母が倒れて病院に運ばれたってさっき連絡があったんです」



「はっ?何でそれを早く言わないんだよ。行くぞ」



「えっ……あ、ち、ちょっと待ってください」



立花さんに手を取られ、もたつきながらもそれに従い歩き始めた






「綾っ!」




その声はいつも私の胸を締め付ける。




未練がないわけじゃない。
だけど、ここで振り返っては、今の決心が揺らいでしまう。



これ以上友田を困らせてはいけない




自分から身を引くんだ。
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