【続】恋愛のやり直し方

立花さんの後ろに隠されている私を覗き込むようにしながら「綾の口から聞きたい」と声かけてきた。




突然話を振られて驚いてしまい、ピクンと体を揺らしてしまった。




「あ、あの……」




何をどう話ていいのかもまとまらないまま気だけが焦って口を開いたものの、結局その先に言葉が続かなかった。




こんなとき、焦れば焦るほど頭は真っ白になるばっかりで……



「いい加減にしろよ。コイツ困ってるの分からないの？

もうコイツに関わらないで」




三度私を友田から隠すように私たちの間に立ちはだかる立花さん。






「はっ？なに言ってーー」



「綾は俺の女だから。これ以上つきまとうなら、本気で潰すよ？」




友田の声を遮り、威嚇するように強い口調で話す立花さんは、私の目に友田の姿を触れさせないように振り返りながら「行こう」と手を引き歩き出した。