【続】恋愛のやり直し方
「タハ……そうだよね。ごめんごめん」


「綾さんそこは、センセのこと考えてたってところを否定してくださいよ。マジで男としての自信喪失ですよ


これでも、綾さんに会う前まで、女性に関しては全勝を誇示してたんですけどね」





飲んでたアイスコーヒーをズズッとすすりながら視線だけ恨めしそうにこちらへ向ける。



あぁ、まただ……



どうしてこうも、言葉を生業にする人っていちいち裏を読むようなことをするんだろう

そして、何歩も先を読んで言葉に出す。




彼らはそれが身に付いていて自然とできるのかも知れないけれど、世の中、そんな人ばかりじゃない。




今みたいに、友田のことを考えてたことを否定しないと、竜くんのプライドを傷つけてしまうなんて、いったい何人がそこまで気がつけるだろう



少なくとも、私には無理だ。




「竜くん、だからいつも言ってるじゃない。私に何歩先を予測して言葉を返すなんて事、期待しないでよ」
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