【続】恋愛のやり直し方
「ふっ。眉間のシワとれなくなるよ」



ヌッと伸びてきた手が眉間を擦る。




「ま、俺はそれでもいいけどね。悩み苦しむ綾もかわいい」



「なっ、何いってるんですか」




「そうやって照れるトコもかわいい」



「……」



赤信号で停車した。
前を向いていた立花さんから注がれる眩しいほどの微笑み。



不覚にもドキンと胸がなる。



あぁ、もうこれ以上心乱されるのは勘弁して欲しい。



今日一日、色んなことがありすぎて、もしかしたらこのまま今日という日が終わらないんじゃないかとさえ考えてしまう。




そんな私を横目でチラリと見た立花さんは、クシャクシャと私の頭を撫で、フッと笑った。





「とりあえず今日は帰ったら寝ろ。
んで、目が覚めたら考えればいいよ」


「……なんだか、今日一日が長過ぎます」



一気に疲労が襲ってきた私は、まるではしゃぎ過ぎた幼児のように瞼が落ちてきて、急に眠たくなってきた。
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