【続】恋愛のやり直し方
なんでこうも小さなことまで策を練ってくるんだろう


これじゃあオチオチ会話もできないじゃない。


なのに、竜くんは少しも悪びれた様子もなく「で、会ったんですか?」なんて聞いてくる。


別にそんなことストレートに聞いたって隠したりしないのに。



「会ってないわよ。なんでそんなこと聞くのよ?」



腹の虫がおさまらない私は、かなり不機嫌態度をとってしまったにもかかわらず、全然気にしてない竜くん。


「何でって聞きます?」



再び含みある言い方をした竜くんをキッと睨み付けると、肩を竦める。



「もう、いい加減にしてよ。その調子を貫くなら帰る」



腰を半分浮かせて帰るそぶりを見せると、慌ててそれを制する竜くん。



本当はは帰る気なんてないけどね。これくらいやったってバチは当たらないと思う。






「スンマセン。つい綾さんをからかいたくなっちゃうんですよ。悪気はないです」
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