【続】恋愛のやり直し方
痺れた全身は、動き方を忘れてしまったようにダランとするだけ。



膝から崩れ落ちそうになる私の腰を、力強く抱き締める腕。




再び密着した身体。


視界いっぱいの友田の顔。



伏せられた目と長い睫毛。



触れるだけのキスを、角度を変えながら何度も繰り返す。


緩急つけるように時々下唇を噛まれる刺激以外は、すごく優しくて穏やかなキスだ。




だけど、焦れったく感じる程のキスが新たな熱を生む。



もっと……


はしたない感情のせいで、無意識にも友田のシャツをギュッと掴んでいた



不意に離れた唇。




「コラ、煽るな。俺がなけなしの自制心を振り絞ってるんだから」



「あ、煽ってなんてない」




コツンと額と額が合わさった状態で、かすれ声で囁く友田。


そのただならぬ色香に、急に羞恥心が生まれ、慌てて顔を逸らそうとした私の顔は、両手でがっちり固定されてしまった。
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