【続】恋愛のやり直し方
緑風館──つまり腰越家と縁を切った友田が後継ぎだと亮子さんもえりさんも言っていた。
その言葉を信じたからこそ、私は友田と別れる道を選んだのだ。
聞いてもいいのだろうか?
だけど、その疑問が解消されない限り、私の立ち位置が決まらない。
「あの……えりさんと結婚して緑風館を継ぐんでしょ?」
とてもか細い声になったと思う。
だけど、密着した友田には十分聞こえたはず。
「俺がそんなこと言ったっけ?
それとも、えりの言うようにあの写真の男の方が良くて、俺と都合よく別れるための口実?」
あからさまに不機嫌そうな声。
その冷たい声色に、ビクン震えて怯んでしまいそうになったけど、後者のそれは、否定しなくてはいけない。
えりさんの一方的な作り話とはいえ、確証付けるための証拠写真まで撮られてる。
あの時のひどく傷ついた友田の顔はきっと、誤解している。
その誤解を解かないまま逃げ出したのは私だ。
その言葉を信じたからこそ、私は友田と別れる道を選んだのだ。
聞いてもいいのだろうか?
だけど、その疑問が解消されない限り、私の立ち位置が決まらない。
「あの……えりさんと結婚して緑風館を継ぐんでしょ?」
とてもか細い声になったと思う。
だけど、密着した友田には十分聞こえたはず。
「俺がそんなこと言ったっけ?
それとも、えりの言うようにあの写真の男の方が良くて、俺と都合よく別れるための口実?」
あからさまに不機嫌そうな声。
その冷たい声色に、ビクン震えて怯んでしまいそうになったけど、後者のそれは、否定しなくてはいけない。
えりさんの一方的な作り話とはいえ、確証付けるための証拠写真まで撮られてる。
あの時のひどく傷ついた友田の顔はきっと、誤解している。
その誤解を解かないまま逃げ出したのは私だ。