【続】恋愛のやり直し方
「それは?」




再び抑揚のない友田の促す声。



「それは……あの…」





確かにあの時、ショックを受けている友田をそれ以上見たくなくて逃げ出したのは嘘じゃない。



「やっぱりアイツの方がいいわけ?」



「ちがっ!

私が好きなのは、ナオだけなのに……」




「知ってる」





「はっ?え……」





予想外の言葉に友田の顔を見上げると、ニンマリと不適に笑う顔。




どういうこと?




「そんなの知ってるって言ってんの。まぁ、仮に綾がアイツの方がいいって言っても離してやるつもりないしね」


「だけど……写真見た時、すごくショックな顔してた。

信じてもらえてないんじゃなかったの?」


「は?俺がショックを受けたのは、お前のあんな無防備な顔を他の男に見られたから。

別にお前の事なんて疑ってないよ」




「……」




なんて事だ。
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