【続】恋愛のやり直し方
世の中、女の人からプロポーズするパターンが増えてるって言うけど、その人たちを尊敬する。



だって、こんなプレッシャーを乗り越えてるんだから。



優しい眼差しを真正面に受けながら
どうやって話を切り出したらいいんだろう。



すでに視線は合わすことができなくて、ウロウロと挙動不審そのもの………


「話って俺の勘違いだった?それともホントに襲ってくれる予定だったの?

だとしたら、折角だからお願いしようかな。俺、今から寝るから」






イタズラ心に火が着いたようにニンマリ笑いながら布団に潜ろうとする友田。




「ち、違うっ!そんなんじゃなくて、そろそろ結婚を考えようかなって…………」



そこまで言ってハっとする。
目の前にはエッと驚いた顔をした友田。




その顔を見て、なんてことを口走ったんだろうと後悔。
しかも、思わず友田の手を握っていたことに気づいた。



繋がれた手に私が気がつくのと、友田が気がつくのとほぼ同時だった
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