【続】恋愛のやり直し方
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「さて、帰ろうか」



「……うん」




泣きすぎて、鈍い頭痛すらする。瞼も腫れてるのか開けてるのが億劫に成るほど重たい。





「行くよ」


「うん。平気」




今さらだけど醜くなった顔を見られたくなくて、俯いたまま返事をすると、クシヤクシャっと髪を撫でられる。



「そんなに酷くなってないよ」



「嘘だ」



「ふっ。ホント」




チラリと横目で友田の顔を確認すると、目尻を下げて楽しそうに笑っている。




「遅くなっちゃったね」


「うん。腹減ってない?何か食べてく?」


「へっ?じ、冗談やめてよ。こんな顔で行けないよ。適当に作るから」



「そうなの?綾、大変じゃない?」




ブンブンと頭を振って答える。


こんな泣き張らした顔で外に出られるほど肝はすわってない。


それに、こんな田舎。
どこで誰に見られているか分からない。



友田に変な噂がたっては大変だ。
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