【続】恋愛のやり直し方
さっと引っ込めようとした私の腕を、すかさず握った友田は、そのまま自分の方へと引き寄せた。



そして、あっという間に視界が反転する。

なんという早業で、私は友田に組み敷かれていた。





私を見下ろす友田の顔は暗くてよく分からない。




両腕をきっちり固定されていて、身動きすることができない。


さっき殆ど言ってしまった告白に、友田がどんな反応をするのかと、不安が押し寄せる。




コクンと私が息を飲むのと、ハァーっと友田が息を吐くのと同時だった。


「竜に何か言われたの?」



さっきまでの声とは明らかに違った声色。



ピーンと背筋が伸びるような緊張感




「別に起こってる訳じゃないよ。だけど、この前まで結婚避けてたみたいだったから……


なんで急にそう思ったの?」



私の緊張を察したのだろう。
押さえていた手を解放し、穏やかに話す。
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