【続】恋愛のやり直し方
この数ヶ月、私の中にぽっかり開いていた穴は、確かに友田なのだ。



昨日やっとお互いの思いを確認しあって、数ヶ月ぶりに安らかな時間を取り戻すことができた。




なのに、こんなにすぐ手放さなくてはならないのか…




今とあの時とは状況が違うといえば違うけれど、今は友田と離れてはいけない気がした。




離れて暮らしたからと言って、彼を信じる気持ちに偽りはないけれど、離れたくない。



朝目覚めたら隣に友田がいて、夜、練るときには彼の気配を感じていたい。




……欲張りになってる。




バタンとドアが閉まる音がして、フワッと香るマリンブルーの香り。



その香りだけで、また泣きそうになる。





どこまで弱ってるんだと、自分で呆れるけど、どうしようもない。



人に心を開くと、こんなにも弱くなるのだろうか。




「はい」


手渡されたお茶。



「ありがとう」




受け取ろうと手を出すと、手首を掴まれグイッと引き寄せられる。
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