【続】恋愛のやり直し方
自分の境遇がどうしようもなく不幸だったなんて思わない。


私なんかよりもっと苦しんでいる人はいるから

それに、父親がいないってハンディを気にした母親は、父親の分まで私を愛してくれた。




だけど、ふと思うときがある


私の心のなかに決定的に欠落しているもんは、それが原因なんじゃないかってこと。



人と交わることを苦手とし、うまく自分を表現できず、伝えることもできない。




言い訳だと言われてしまえばそうなのかもしれないけど、こうやって両親から愛情を受けてきただろうなと感じる人を目の前にしたとき、そんな卑屈な考えが浮かんでしまう。



そして、そんな私で申し訳ないなと思ってしまう



そういえば、実のご両親に結婚の挨拶をしたときに、私が母子家庭だと言ったら、あからさまに嫌な顔したっけ………



そして、親族には『死別』だと嘘をついていた事も結婚後に知ったこと。
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