【続】恋愛のやり直し方
まだ小さな赤ちゃんをしっかりと抱き締める竜くんは、しっかり父親の顔をしていた。




照れた真理子もかわいかった。



「竜に先を越されるとは」なんて言いながらも友田も大喜びだった。



それから、あっという間に真理子は仕事を辞め、今はすっかり専業ママだ。




真理子いわく


「外の大波は竜が引き受けてくれるらしいから、私は家でヌクヌク子どもと守られてるわ」


らしい。



バリバリ仕事をしていた真理子も眩しかったけど、竜くんに守られて、呑気な顔をしている真理子も素敵だ。




そして今日、3人は神様の前でもしっかりと家族であることを宣誓した。




「綾、そろそろ出てくるよ」



教会の扉を指差す友田に頷いて見せて、私もドアへと視線を移す。




荘厳な式を終えた二人に、フラワーシャワーで祝福する。




手に配られたバラの花びらからは、今日の真理子にピッタリな華やかな香りがする
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