【続】恋愛のやり直し方
そんな昔のことを思い出して、ハっと気がついた



私が母子家庭の子だということを知って、友田のご両親は結婚を 許してくれるのだろうか。



しかも『バツイチ』


結婚が、本人たちの気持ちだけでできるものじゃないってことくらい分かる。



もしかして、竜くんはその事を言おうとしていたのだろうか



「綾……また良からぬことを考えてるだろ?いいから片っ端からその胸の中のもの吐き出してみな」


コツンと額を小突かれる。

柔らかい笑顔の下に『逃がさない』って強い光りがみえる


グチャグチャにこんがらがった気持ちのままポツポツと話始めた。



体の中にある全てのことを脈略もなく話したせいで、大方話終えたときは、陽も暮れていた。



その間、友田は絶妙な相槌と、簡単な質問を織り混ぜて理解してくれてるようだった。



「………そんな感じです…」



途中、場所を変え、コーヒーを飲みながら話をした。


すっかり冷めたコーヒーを淹れ直そうと立ち上がった私の腕を掴んだ友田
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