【続】恋愛のやり直し方
「ブッ。センセ既に尻に敷かれてます?」



後ろから追い風とばかりに竜くんが笑っている。





「うるさい。尻に敷かれる位の方が男は幸せなんだよ」



「負け惜しみにしか聞こえません」





再び兄弟喧嘩が始まる。と思った瞬間



ペシンと、竜くんの背中を叩いた真理子





「コラ。イチャイチャするなら全部終わってからにして。新婦二人も放っておくとは何事?」




ピシャリとその場を締めた真理子が一番だ。




シュンと項垂れた竜くんを引きずるように再び祭場へと戻っていった真理子。




それに続いてパラパラと他の人達も戻っていく。





パタンとドアが閉まり、再び訪れた静寂。






「……何だったんだろうね」



「さぁ」



「あ……つ、次、写真撮影だったよね」




「……そうだね」




再び静かになったからって、はい。さっきの甘々タイム再開。

なんて自然にできる訳もなく、妙な間が居心地悪い。
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