【続】恋愛のやり直し方
息も絶え絶えに見上げると、苦笑する友田の顔



「ごめん。止まんなかった……」



「………クスッ」


まるで母親に叱られるのを怖れている子供のような顔に、思わずクスリと笑いが漏れた。




こういうギャップは正直ズルいと思うけど……





「こんな状況で言うべきじゃないんだけどさ、綾の気持ち、嬉しかったよ。結婚…考えてくれてさ」



「…あ……うん」


ガシガシと後頭部を掻く仕草は、照れたときのもの。



だから余計に、ホントに嬉しいんだなってことが伝わってくる。



あぁ、私でも友田を喜ばせる事ができるんだとニンマリしてしまいそうになる。



「俺はいつも綾と一緒になりたいって思ってる」



「うん」




真っ直ぐ私を見つめる友田の視線はもう照れなどなくて、逸らしちゃいけないと思わせた。



「綾を大切にしたいと思ってたのに、押しつけ過ぎてた。ごめん」


「えっ?」
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